



2012年12月25日刊行
みずのわ出版 発行
古書善行堂の店主、山本善行氏の古本蒐集日記。
好評により再度入荷しました!
読み応えのある400頁弱の上製本だが、日記調で軽快に綴られていく構成は読み手の力みをすっと解消してくれる。
古本を買うか買わないかの著者の姿はいかにも勝負師。その真剣な眼差しに、ちょっとした諧謔のある内容で読者を離さない。本文に登場する貴重な本の書影や古本マニアの「現場」である古本市の写真も登場して、古本蒐集のメソッド的な部分も充実している。古本蒐集家の世界を知りたい人、古本の沼にどんどんはまりたい人、ちょっと興味がある人でも読める本。
「本は一期一会」とこの本を読んであらためて、つくづくと感じてしまった。
『本のともしび』シリーズを介して、善行堂さんの著書に触れる機会が多くなった頃、古本蒐集のメソッドみたいな本作らないのかな~と思っていたら、すでにあった。
このコロナ禍の中、軒並み中止になった京都の古本市が毎年開催されるように復活してくれることを心から願いました。