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短歌誌「好日」神谷佳子氏、推薦!
このエッセイ集の醸すゆとり、厳しい現実にもきっとあるゆとり、それは現実を転換させる糸口となるとも感じさせて豊かな気持ちで読了した。
(本文中の神谷佳子氏の文章から一部抜粋)
言の葉のひと葉ひと葉の重なりて佳き香放てる一樹をしのぶ 神谷佳子
何の変哲もない日々の暮らしのなかで、キラリと光るその瞬間を見つめては、粛々と日記のように書き記す。旅のこと、過去のこと、本のこと、出会った人々のことなど、自分を振り返りながら綴ってきたたくさんのエッセイ。
「書くことが楽しい」そんなことがこのエッセイ集から伝わってきます。
日々の暮らしに満ち溢れている「ちょっとしたこと」を大事にしたいと思えるような1冊です。
哲学者・鶴見俊輔さんとの想い出、著者と親友であり晶文社の名物編集者だった中川六平さんとのエピソードも。
灯光舎が編集と制作を全面的に協力させていただいた『なんでもない日々、いろいろな毎日』がついに完成。著者・関谷さんがこれまで綴ってきたエッセイを「旅」、「出会った人」、「過去のこと」などの内容に厳選して1冊に編みました。装幀は、灯光舎の本でもお世話になっている野田和浩さんです。
淡い灰桜の文字に七色の光をうつす箔。角度を変えると、表紙に散らばる光の粒子が輝きます。
判型:B6変形 上製(角背)
寸法:幅127mm×高さ135mm
本文:171頁
タイトルにホログラム箔を使用
用紙
表紙:キュリアスIR ホワイト
帯:ハンマートーンGA スノーホワイト
扉:ペルーラ ホワイト
見返し:フラスコ
遊び紙:シープスキン 白
◇著者紹介
関谷 啓子(せきや けいこ)
1948年鹿児島に生まれる。大学卒業後、23歳で京都へ。 府立高校教師を経た後、京都府職員として勤務。退職後は短歌結社「好日」と「京都森林インストラクター会」に所属。「静」と「動」の日々を過ごす。
◇目次
●旅
小鹿田焼
周囲二〇〇歩の島で
草の海
泥の川と托鉢僧
歩いて歩いてロシア
●出会った人
はい、あなたの分 ― 谷田淑美さん
つらいですか
小鳥のような声
もう一度 刑務所に
初夏のウグイス
舞鶴のおばあちゃん
最後くらい好きな布で
いま、幸せですか ― 鶴見俊輔さん
たったひとりの人に向けて ― 中川六平さん
●小さかった頃
星 空
ダチュラと火を噴く山と
自転車に一家四人で
●切りばめ帖
世の中を下から
畳んだ記憶
わたしの家たち
三・一一
人は読むもの……いつでもどこででも
月と六ペンス
森に入る
鹿たちの饗宴
「聴く」ということ
あとがき